産後の気持ちのアップダウンの話。

こんにちは。ムスコくんの癇癪に四苦八苦しているPipa子です。

妊娠中から産後にかけて、SNSの広告やレコメンドは大凡子育て系漫画や産後鬱・家事分担・夫婦の産後クライシスなど記事でハックされますよね。

実は私、それを横目で見ながらも、「まぁうちはムーくんも比較的育てやすい子みたいだし、夫くんは超絶優しいし、リッチではないけど外部のサポートを頼む余裕も少しはあるし〜」と、あんまり自分事化していなかったんです。
実際、産前〜産後数ヶ月の間、たまにイライラしてしまったり、なんか私ばっかり忙しい!と感じたり、ムスコくんに対する方針で夫くんとミニ喧嘩をしたりはありますが、特に大きな問題はなく、どちらかというと初めての専業主婦生活を意気揚々と楽しんでいたのです。

ところがムスコくんが1歳になるくらいの時期から、突然やってきました、プチ産後鬱! (来るのが遅過ぎてもはや産後とは呼べないかも)
とにかくムスコくんの泣き声や叫び声が辛い、寝かしつけがうまくいかないだけで気持ちがどんどん追い詰められて涙が出てくる、夜泣きが始まると思考がフリーズして涙が出て動けない、などなど。

ということで今回は、プチParental鬱の要因を掘り下げて行きたいと思います。
プチ鬱真っ只中にいるときは、冷静に「何が辛いのか」「何を変えたら解決するのか」などを考える余裕はないことが大半だと思います。
そんな方々にとって、「あ、もしかしたら私はこれが辛いと思っているのかなー」と考えるきっかけになれば嬉しいです。

ちなみに、私が経験したプチ鬱の要因は、ごく一部は母親(=産んだ人)特有のものですが、大部分は乳幼児と日々向き合っている家族全員が抱えうるものだと思っています。産後ママだけでなく、パパやじじばばにも共感できる部分があれば幸いです:)

初めて親になった私が精神的に追い詰められた要因は主に下記4つであったと思います。

  1. 自己肯定感の急低下
  2. 休日のない24/7稼働
  3. すべての活動にかかる金銭的・精神的コストの増加
  4. 仕事復帰のプレッシャー

今日は1. 自己肯定感の急低下 について。

子供が生まれてすぐの親、特に母親の自己肯定感は放っておくと急低下する一方です。

子供を産むまでの私は、特に自分に自信がある方ではなかったものの、「なにはともあれ自分の人生は幸せだ、自分は恵まれている」と常に思っていて、自己肯定感という意味では比較的高い方だったのではないかと思います。

ところが、プチ鬱を発症してから自分の思考をよく見つめてみると、今日もムスコくんの歯磨き忘れちゃった、晩ごはんの時間が遅くなっちゃった、朝寝坊してしまったからそのせいでムスコくんの体内時計が崩れたらどうしよう、親ならみんながやっていることなのに自分はうまくできていない…と、とにかく自分に自信がなくなっていました。

特に私の思考に影響していたと思われるのは下記の3点。

外見のクオリティが下がる

私は産後恥骨結合離開で歩くと痛みがあったため、Work Outは産後5-6ヶ月頃からゆっくりと再開しました。
また、自己診断ですがその後おそらく腹直筋離開の症状が続き、ずっと下腹がぽっこりした状態でした。(子供を産む前も痩せている方ではありませんでしたが、産んでいない頃の「お腹が出ている」状態とは少し異なり、とても柔らかくて力を入れて引っ込めることが難しいような感じ)
更に、出勤せず、毎日乳児の世話をしているので必然的に服装が適当に(そして汚れてもよいものに)なっていきます。

もともとの外見も中の中程度なので、特に外見に特別のプライドがあったわけでもなく、洋服だってユニクロとZARAを織り交ぜながらある程度気を使っていた程度。
それでも、産後の自分の体型・服装を含めた見た目は、私がそれまで認めてあげられていた自分自身とは少し異なってしまっていました。

女性として見られる機会が激減する

外見のクオリティの件と近しいですが、プチ鬱になって初めて、自分が「女性」として見られる機会がとても減っていることに気づきました。

産後、夫とは「恋人同士」でいる時間よりもどうしても「親同士」や「家庭運営のパートナー」でいる時間が長くなってしまいます。物理的に子育てやそれに纏わる家事に時間を取られるため、ただの恋人同士だった頃のように時間を気にせずお喋りしたりいちゃいちゃしたりというわけにもいかない時も多くなります。(ちなみに、うちの夫くんは親として、家庭運営のパートナーとしても最高の人材です!)

また、これは色々なご意見がある考えかもしれませんが、常にベビーカーを押して外出しているので、家の外でも常に「お母さん」という風に見られているように感じます。ベビーシッターさんや役所の方々からも、「ママ」「お母さん」と呼ばれます。

更に、そもそも友人や職場の同僚と会う機会自体が少なくなってしまうので、女性としてという以前に人としても外部との接触がぐんと減ります。

これまで10代からずっと「若手女子」という扱いに慣れ切っていたところに、突然「お母さん」という新たな見られ方が主流になり、想像以上に戸惑っている自分がいました。

仕事をすることで得られていた満足感や自信がゼロになる

子供を産むまでの私は、周りから見れば所謂「キャリアウーマン」だったと思います。
激務と言われる会社を数社渡り歩き、朝から晩まで、時には週末も働き、多くの時間を仕事に費やしました。

ちなみに、特別に仕事ができるというわけでもなく、仕事が好きというわけでもなく、単純に運に恵まれ周りに流されやってきた結果です。自分の仕事にそこまで誇りを持って働いているタイプでもなかったと思います。

特に結婚・妊娠の直前は、とうとう少し仕事が辛くなりだし、「休みたいな〜」という思いがピークに達していた時期でした。だからこそ、産休育休という名の「専業主婦期間」にワクワクしていたのです。

しかし、実際に産休含め1年以上仕事をしていない期間が続くと、突然周囲のお仕事女子がキラキラして見えてきます。
育休を終えて職場復帰した友人、Linkedinで目にする子持ちの女性CxO達のPost、会社の上司達のMum of 9 month oldと付け加えられた自己紹介文…などを見るたびに、「なんで私はキラキラしていないんだろう」「ムーくんよりも月齢の低い子のママたちだってこんなにバリバリ働いているのに、私はなんで働いていないんだろう」ともやもやするようになっていきました。

最後に

以上の3点により急降下していく自己肯定感に気付かぬまま1年が過ぎ、結果プチ鬱を発症することとなりました。
もう少し早く気づいて何か対策を打っていたら、もしかしたらもっと気持ちの余裕を持ってムスコくんに接することができていたのではと思います。

プチ鬱の要因②~④についてはまた次回以降に。

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